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【人とペットの赤い糸】犬の優れた嗅覚、「がん」発見の救世主になるか? (1/2ページ)

 2017年の人口動態統計によると、日本人の死因のトップ3は、1位「がん」(27・9%)、2位「心疾患」(15・3%)、3位「脳血管疾患」(8・2%)だ。しかも、1981年以来トップの座を占める「がん」で亡くなる人は年々増加している。

 そのような状況の中、犬の嗅覚の助けを借りてがんを発見する動きが世界の研究機関で加速している。

 犬の嗅覚は、人間の100万倍から1億倍といわれている。ニオイの成分を100万倍から1億倍に薄めて実験を行ったところ、種類によって多少異なるが、犬はニオイを判断できたという実験結果からだ。この結果から嗅覚機能の検証もなされており、例えばチョコレートケーキのニオイを人間は1つのニオイとして感じるが、犬はケーキに使われている小麦粉、砂糖、卵など、混在する原材料を別々に嗅ぎ分けることができた。

 この素晴らしい犬の嗅覚の助けを借りて、がんの早期発見を試みる動きが欧米の病院、大学、医者、科学者および研究者を中心に行われている。近年、日本でも研究と「がん探知犬」の育成を開始している。

 ニオイの対象となるのは、人の呼気、尿、唾液、血液、血漿(けっしょう)などである。がんの発見方法は、人の呼気や尿のニオイなどを犬に嗅いでもらって、がんかどうかを判断する方法が取られている。全ての病気にニオイがあり、がん細胞そのものにもニオイがあることが分かってきた。

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