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【マンガ探偵局がゆく】江口寿史の野球ギャグ満載「すすめ!!パイレーツ」 (1/2ページ)

★ミッション(75)「翔んで埼玉」に負けるな!千葉県愛に満ちたマンガ

 前回に続いて映画絡みの依頼だ。

 「魔夜峰央さん原作の映画『翔んで埼玉』を彼女と一緒に観てきました。彼女は埼玉生まれで埼玉在住。見終わってからは、『やっぱ埼玉愛だよね』とご機嫌で、千葉生まれのぼくはなんだか肩身が狭い思いをしています。世の中には千葉県が埼玉県以上に輝くようなマンガだってありますよね。探偵長、教えてください」(27歳・千葉都民)

 依頼人のペンネーム「千葉都民」は、千葉県在住で勤務地が東京都内という人たちのこと。千葉県よりも東京都に帰属意識が強い傾向がある。そんな千葉都民の郷土愛を目覚めさせるマンガをいくつか紹介しよう。

 水島新司の『球道くん』の主人公・中西球道は福岡県から千葉県に引っ越し、浦安三中から青田高校に進学して甲子園へのきっぷを手にする。続編の『大甲子園』では『ドカベン』の神奈川代表・明訓高校と準決勝で死闘を演じた。

 渡辺航のサイクルスポーツマンガ『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道が通うのは千葉県立総北高校。サッカーマンガでは、千葉県の架空の町・上総市の弱小クラブチーム「オーレ」を舞台にした能田達規の『オーレ!』が面白い。

 浜岡賢次のギャグマンガ『浦安鉄筋家族』はタイトル通り浦安市が舞台。

 そんな中でとくにおすすめしたいのが、江口寿史の野球ギャグマンガ『すすめ!!パイレーツ』だ。1977年から80年まで『週刊少年ジャンプ』に掲載された江口にとっては初の長期連載である。

 千葉県流山市に住む土地成金の億万長者・九十九里吾作が長年の夢を実現して誕生させたプロ野球団・千葉パイレーツ。しかし、結成10年にしてチームは常に最下位。しかも、オーナーの九十九里の放漫経営で金欠になり、補強もままならないジリ貧状態だ。

 それでも個性あふれる選手たちはやる気まんまん。日本のプロ野球に殴り込みをかける海賊=パイレーツとして、負けても負けても、上位チームに笑って立ち向かっていくのだ。

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