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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「平成」》堀ちえみさんも悩んだ…子供にがんを伝えるとき (1/2ページ)

 平成の30年間でたくさんの“常識”が変わったと思うが、そのうちの一つががんではないだろうか。30年前は死に至る病気というイメージが強く、がんと診断されたことを本人に告知しないという選択も普通にあったと思うが、今では2人に1人ががんになる時代。本人に知らせないことは少なくなったと思う。では、子供に対してはどうだろうか。

 子育て世代のがん患者が交流する一般社団法人「キャンサーペアレンツ」のメンバーが、親のがんを子供に伝えるツールとしての絵本「ママのバレッタ」を出版した。国立がん研究センターが平成27年に発表した推計によると、1年間に新たに発生する18歳未満の子供のいるがん患者は約5万6千人。私にも6歳の子供がいるため、決してひとごととは思えない。絵と文を担当した女性(49)に取材をお願いした。

 女性は「がんがテーマだから笑っちゃだめということはない。重くならずに親子で気軽に読めるよう、クスッと笑える部分を多く作りました」と話す。10年前に大腸がんと診断され、当時、4歳だった長女にがんを伝えるため、絵本を買った。だが、子供が怖がりそうな内容で、実際に読み聞かせることはできなかったという。

 「ママのバレッタ」は「ママが、がんになった」との一文から始まる。抗がん剤治療を始めて自慢の長い髪が抜け、髪を束ねるバレッタを使えなくなってしまったママ。小学生の娘の視点で、親子のやりとりや日常を描く。最初は悲しんでいたママも、季節の移り変わりとともに帽子やウィッグを楽しむようになっていく。