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【松浦達也 肉道場入門!】がっつり肉を食べたい…運転中の“肉欲”を満たす「八王子ラーメン」 (2/2ページ)

 そうしたスタイルは石川PAにも継がれている。とりわけ上り線の麺店の一杯はチェーシューの下に敷かれているはずの麺が見えないほど。

 注文時には「チャーシューメンが1300円? 高いな…」と思ったが、提供された丼には、分厚くカットされた大ぶりなチャーシューがおよそ150~200グラムほども載っている。

 しかも煮込みの案配もいい。分厚くカットされた煮豚系チャーシューの煮込み加減は実は結構難しい。

 分厚くカットされることを考えると、硬いのは論外だが、ほろほろと崩れるまで煮込んでしまうと肉の味が抜けてしまう。

 このチャーシューは、グッと噛めば、肉の繊維の間から、肉の旨味が醤油味のスープを伴ってやってくる。

 ああ、望んでいたのはこういう肉だった。対象への渇望感やシチュエーション。それもまた味覚を支える重要なファクターなのだ。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「東京最高のレストラン」(ぴあ刊)審査員。

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