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【週末、山へ行こう】春の花木に彩られる福島の桃源郷 一般開放60年になる「花見山公園」 (1/2ページ)

★花見山公園(福島市)

 その山を知ったのは、たしかJRのポスターだったように思う。濃淡のピンク、白、黄色のグラデーションが美しい山の斜面の写真。「花見山」という山なのだと聞いた。創造の世界ではなく実在する場所なのだと知り、ずっと行きたいと思っていた。

 花見山は福島市にある。花木生産農家が雑木林を開墾し、花を植えたのが始まり。本来は花き栽培のためのものだったが、咲き乱れる花々の美しさが多くの人の目にとまり、昭和34年に「花見山公園」として一般開放されるようになったのだという。今年で一般開放60年。今は県内外から多くの観光客が美しい花を求めて訪れる。

 念願かなって、2014年4月、花見山を訪れる機会を得た。福島駅発着のバスツアーに参加したのだ。バス停留所から花見山公園に向かった。歩く道沿いにも菜の花が咲き、周りの山々はサクラやハナモモなどの花木で彩られていて、山の麓に霞がかかっているよう。いやがおうにも気持ちが盛り上がる。木々の芽吹きはもう少し先、芽吹き間近の木々に覆われた山は、独特の赤みを帯びている。

 ちょうど花の見頃で多くの人で賑わっていた。サクラの淡いピンク色、ハナモモのピンク色、朱色や白のボケの花。レンギョウや菜の花の鮮やかな黄色、風に揺れる純白のユキヤナギ。どこもかしこも花で覆われている。まさに桃源郷。花好きならば心躍る、花に興味がなくたって心を奪われるような景色が広がっている。

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