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【どこまで分かる その検査】ホクロが急に大きくなってきた…がんか調べる「ダーモスコピー」 (1/2ページ)

 ホクロが徐々に大きくなってきた。皮膚がんではないか心配だ-。

 そんなとき皮膚科で行われる検査が「ダーモスコピー」だ。ダーモスコープと呼ばれる特殊なルーペ(拡大鏡)を用いて病変の細部を詳しく観察する検査で、2006年に保険適用になって急速に普及している。通常のルーペと何が違うのか。「池袋西口ふくろう皮膚科クリニック」(東京)の藤本智子院長が説明する。

 「ダーモスコープは光源のついた約10倍程度の拡大鏡ですが、ルーペとは倍率が同じでも観察できる深さがまったく異なります。ルーペは皮膚表面(角層)に当たる反射光で見ていますが、ダーモスコープは表面反射を減らして見るので、皮膚の深部(表皮内から真皮浅層)まで観察することができるのです」

 表面反射を抑えるためにダーモスコピーでは、病変の部分に超音波検査用のジェルを塗って観察する。機種によっては編光フィルターを用いて表面反射を抑制するタイプのものもある。

 皮膚の表面は厚さ約0・2ミリの「表皮」があり、上から角質層、顆粒(かりゅう)層、有棘(ゆうきょく)層、基底層に分かれ、その下に「真皮」がある。「皮膚がん」は表皮内の細胞ががん化したものの総称で、どこの細胞から発生したかで呼び名も性格も違う。

 また、皮膚が黒色や褐色に変化する病変には、ホクロやシミ、脂漏性角化症(老人性イボ)、皮膚がんの基底細胞がんやメラノーマ(悪性黒色腫)などがある。それぞれの病変は色素沈着の状態が異なることが分かっている。それをダーモスコピーで観察して悪性か良性か、すぐに治療が必要かなどを診断する。

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