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【阿部亮のつぶやき世界一周】「オバマ・ディープフェイク」検索すると… 群衆をパニックにする恐怖動画が

 最近の特撮映像には、本物か偽物か全く判別不能なモノが存在する。

 もしそれが、実在の政治家や著名人を題材にニュース映像の形で偽造されていたらどうだろう。例えば、ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮に対して突然、宣戦布告をしたり、原発事故発生を伝える安倍晋三首相の映像がYouTubeやツイッターなどを通じて拡散されたりしたら…。

 映像は瞬時に世界中に伝わって、それを見た人々のうち、危険な場所と思われる地域では、事実かどうかを冷静に確認する前に、まずはより安全な場所に逃げようとするに違いない。そして、逃げる人々を見た群衆がパニックに陥ったら、大災害に発展する危険性がある。

 そんなフェイク動画が、昨年あたりから米国を中心に流れ始めた。

 素材となる人物の顔形・目鼻まゆ・唇の動きと、それに連動したシワの動きを、微細にスキャン。できた動画を別の人物の顔に合成し、違和感のある部分は丹念に修正。同時に音声については、話させたいセリフをコンピューターで合成。それらを唇の動きに合わせて再生すると、見た者は本当のニュース映像と信じ込んでしまう。

 「オバマ・ディープフェイク」で動画を検索すると、実例がごらんいただける。このようなフェイク動画について、米国議会では既に、実態調査・未然防止や早期発見のための技術的対抗措置まで検討されている。

 対して日本では、テレビでも国会でも、全然取り上げられていない。ディープフェイク動画の存在を予備知識として知っておくことは、非常に有意義のハズなのに…。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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