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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】精神医療と身体医療の“融合”目指す 20~40代の死因の第1位「自殺」防止へ (1/2ページ)

★東京医科歯科大学医学部附属病院総合診療科教授・竹村洋典さん(57)

 専門特化された日本の医療水準の高さは、世界的に知られている。しかし、包括的に幅広く診る-という面では、立ち遅れていた。

 そんな、日本の医療が最も苦手としてきた「何でも診られる医療」の重要性を説き、ジェネラリストの養成に取り組むのが、東京医科歯科大学医学部附属病院総合診療科教授の竹村洋典医師。

 医学部を出て研修を終えると、総合医療の本場アメリカに渡って腕を磨いた。帰国後は、当時医師数の少なさで際立っていた三重県に移り、「診療科にこだわらずに何でも診られる総合診療医」を育て、自らも実践。同県の人口当たりの総合診療医の数を全国3位にまで押し上げて、昨年東京に戻ってきた。

 竹村医師によると、総合診療医の仕事は大きく5つに分類されるという。

 「いろいろな診療科の医療ができる、いろいろな医療従事者と連携できる、患者の近くにいる、長く診られる、そして患者中心の医療ができる-の5つ。しかも、求められるファクターは地域によって異なる。医師の足りない地方では『何でも診られる』ことが重要ですが、医師の数の多い東京では、病状に応じてその患者にとって最適な医療機関を紹介できる“橋渡し役”としての働きが求められる」

 そんな中で、竹村医師自身がいま、力を入れているのが「精神医療と身体医療の融合」だ。

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