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【雇用延長時代を生きる健康術】細胞の「老化」は、がんを抑制する!? 病気を後押しする老化細胞との違いとは (2/2ページ)

 正常な細胞が、がん細胞へと変化してしまうのは、簡略していえば、(1)がん抑制遺伝子の欠落・変異、(2)細胞を増殖させるシグナルの活性化、(3)細胞が不死化することが関わり、これらの3つがそろうと細胞はがん化してしまう。(1)と(2)があっても、細胞の老化の仕組みで(3)が阻止されれば、がん細胞は増殖できない。細胞の老化はがんを防ぐ重要な役割をしているのだ。

 では、それなのに、なぜ高齢になるとがんになりやすいのか。

 「通常、老化細胞は役割を終えると免疫システムによって排除されますが、ストレスなどによって老化細胞が多く蓄積するようになると、がんの後押しをしてしまうのです」

 つまり、健康に役立つ細胞の老化と、がんなどの病気に関わる細胞の老化があるのだ。悪い働きをする老化細胞が体内に溢(あふ)れることで、がん細胞はもとより生活習慣病なども後押しするようになる。それを防ぐには、異常に働く老化細胞を蓄積させないようにしなければならない。

 「老化細胞の蓄積には、ストレスによる遺伝子損傷が関わります。例えば、食事内容によっても体にはストレスとなる場合があり、正常な細胞に老化を引き起こすのです。健康的な生活習慣とストレス発散は、細胞の老化の良い面を生かすためにも重要と考えられるのです」

 まずは、ストレスは大敵と心得よう。(安達純子)

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