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【定年後・自走人生のススメ】「川柳コンテスト」で見えてくる定年後の家庭事情 (1/2ページ)

 定年後研究所が行った「定年後川柳コンテスト」。前回のこのコラムでは、50代会社員が「定年」という会社人生のゴールをどのようにイメージしているかを「川柳」を通して垣間見た。そこには、環境変化に対する「寂しさや不安」、あるいは「期待や決意」などのさまざまな思いが錯綜(さくそう)していた。

 環境の変化は「仕事の上のこと」だけではなさそうだ。定年後の「家庭内の環境変化」についてテーマにしている川柳が多く見られたのも興味深い。

 いまよりも 尻に敷かれる 定年後(ちりめんじゃこさん)

 「かなり確実な予測。“今よりも”という言葉で現状がくっきり。亭主はつらいよ」と、選句いただいた尾藤一泉先生(十六代目櫻木庵川柳)は評する。

 現役時代と違って、家庭の外(会社)で過ごす時間よりも、家庭内にいる時間の方が多くなる定年後。そこでの“配偶者との関係”がどうなるのかは、重大な問題である。以下のような作品も目にした。

 粗大ゴミと 言われぬように 家事をシェア(キング・コングゥ~さん)

 奥さんの 後を追っかけ 右往左往(よっしさん)

 定年後の暮らしをスタートさせてみた。ところが、がむしゃらに働いてきた会社人生40年はやはり長かった。すっかり“妻の城”となったわが家。居候にでもなったかのような居心地の悪さ。なんだか「三度の食事を作ってもらう代わりに、家事労働の分担で返す」的な情景が浮かんでくる。ちなみに「よっしさん」の句は、定年退職後しばらくの間、何をしていいかわからない状態だった父親の様子を詠んだのだそうだ。

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