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群馬大と国立感染症研究所チームが発表「寄生虫ダイエット」 その効果と実用化のメドは? 共同研究者「脂肪燃焼させる腸内細菌が増えること分かれば臨床に近づく」 (2/2ページ)

 「寄生虫ダイエット」については、真偽不明の話も多く、世界的なソプラノ歌手、マリア・カラスがサナダムシを利用して100キロ超あった体重を50キロ台まで減らしたとの噂もある。

 下川助教は今回の研究について「寄生虫が(体内で)栄養をとるからやせるという都市伝説のようなことではなく、腸内細菌を変えることで太らないという効果が見られた」と解説する。

 「寄生虫の種類は山のようにあり、中には腸管を食いちぎり下痢を起こすような悪い虫もいる。今回使用した寄生虫は『ただいるだけ』で、マウスに何の症状も起こさない」という。

 寄生虫をめぐっては、アレルギー抑制の効果についても研究が進んでいるという。今後は、どのような形で実用化に向け、進めていくのか。

 「寄生虫を口から入れるのはリスクも高く受け入れられないだろう。寄生虫が出す物質を見つけて、それを飲めば交感神経を活性化して脂肪を燃焼させるような腸内細菌が増えることが分かれば臨床に近づく」と下川助教。「物質が見つかるまでは2年ぐらい、実用化は5年ぐらいを見込んでいる」と先を見据えた。

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