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【阿部亮のつぶやき世界一周】宇宙ステーション内が無重力なのはナゼ? 猛スピードで地球の重力打ち消す

 前回に引き続き、図書館で見つけた本に書かれていた疑問について。今回は「国際宇宙ステーション(International Space Station、略称はISS)内が無重力状態なのはナゼ?」。ISSの内部で宇宙飛行士がその場で宙返りし続けたり、ゴルフボール状に空中に浮かべた水を突いたり、飲んだりする映像をニュースなどでよく目にする。あのようにISS内部が無重力状態なのはナゼか? 調べてみた。

 一般的に宇宙空間と呼ばれるのは地表から100キロ以上の高度で、ISSは地表から400キロの上空を移動している。地球は半径6371キロなので、上空400キロは、ほんのすぐそばなのだ。

 普通なら、地上の90%弱の重力が存在していて、故障した人工衛星やロケットの機体などが地球に落ちてくるニュースがたまに報道されるとおり、ISSも制御されなければ、地球に落下してくる。それではISSがどのように制御されているのかというと…。高度400キロを秒速8キロ(約90分で地球を1周)という猛スピードで飛ぶことで、地球の重力を打ち消して、ISS内を無重力状態にすることを目的に制御されている。

 バケツに水を入れて一定のスピード以上で振り回すと、水は地上に落下せずに、バケツの底に張付くようになる。あれは回転軸の中心から外側に働く遠心力が、地球の重力に勝っているからだ。

 ISSは、地球の重力を相殺する目的で、上空400キロを秒速8キロで移動させている人工的な無重力の実験場なのだ。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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