記事詳細

【ベストセラー健康法】あなたも突然、乳幼児虐待を疑われるかも… 親の言い分聞き入れず機械的に有罪判決!? (1/2ページ)

 連休中、孫との再会を心待ちにしている人もいるだろう。そんな人が、突然、「虐待」を疑われ逮捕される可能性がある。小説の話ではない。日本で実際に起きている“事件”なのだ。

 「乳幼児揺さぶられ症候群」(Shaken Baby Syndrome、以下SBS)という言葉をご存じだろうか。赤ちゃんが激しく揺さぶられることで脳に損傷を受け、重大な障害を負ったり、命を落とすことをいう。

 近年、虐待によってSBSを引き起こしたとして逮捕された親が、一貫して容疑を否認するケースが増えている。このSBSを取り巻く現状と問題点をジャーナリストの柳原三佳氏がまとめたのが、『私は虐待していない』(講談社刊)だ。

 SBSの診断基準は、赤ちゃんの体に目立った外傷がないのに、頭部に3つの症状(別項参照)があること。日本では、ほぼ機械的にSBSと判断-つまり虐待の可能性が高いと診断されてきた現実がある。

 疑いアリと診断されれば、医師は児童相談所と警察に通報。児相は、一時保護という名目で子供を保護者から引き離す。警察は傷害事件や殺人事件の疑いも視野に入れて捜査する。いくら保護者が「家庭内の事故であって、虐待などしていない」と主張しても、逮捕、起訴されて有罪判決を受ける事態が相次いでいる。

 果たして「3症状」=SBS=「虐待」と決めつけてよいのか。

 「日本の虐待診断マニュアルには、『低い位置からの転落や転倒事故などでは硬膜下血腫などの症状は起こり得ない』とあるが、その説に医学的な根拠はない」とする脳神経外科医のコメントもある。つかまり立ちからの転倒をはじめ、家庭内で起きた不慮の事故や病気でも硬膜下血腫などの症状は起こり得ること、欧米諸国では既にSBS理論が見直されていることなどを紹介している。

関連ニュース