記事詳細

【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】健康を「自己防衛」する時代が到来! 21世紀は生活習慣病の予防が重要に (1/2ページ)

 日本における医療の歴史を明治時代にさかのぼってみると、興味深いことに気がつきます。明治から昭和の戦前までの医療は、病気を治療することが中心というか、それしかないというのが正直なところでした。しかも多くの病気は有効な治療法がありませんでした。

 そのため日本人の平均寿命は「人生50年」といわれたように、1947年の平均寿命は男性が50・06歳、女性は53・96歳でしたし、当時の死因のトップは結核でした。それよりわずか20年前の死因のトップ3は胃腸炎、肺炎、結核でした。

 戦後の医療は病気を治療するだけでなく、病気の予防が主役になりました。アメリカに負けたおかげで、アメリカの公衆衛生を柱とする予防医学が取り入れられるようになったのです。

 戦争に負けた年に生まれた私が子供だった頃、東京にも井戸がありましたし、家の前にはドブが流れていました。家庭のごみは木製のごみ箱に捨てていましたし、糞尿はバキュームカーが汲み取りに来ていました。

 アメリカの衛生思想のおかげで、上下水が整備され、ごみが衛生的に処理されるようになり、井戸やドブ、バキュームカーが姿を消すとともに赤痢などの感染症が激減し、回虫などの寄生虫もいなくなりました。

関連ニュース