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【雇用延長時代を生きる健康術】老化防止と関係の深いビタミンC 不足すると無気力やうつ状態に…こまめな摂取を (1/2ページ)

 老化は誰にでも訪れるが、いくつになっても健康で働きたい。そのアシストに、ビタミンCが重要な役割を果たすことが近年、分かってきた。

 「私たちの研究では、ビタミンCが不足したマウスは、ビタミンCが十分なマウスと比べて寿命が4分の1に短くなることを明らかにしました。健康的な寿命をまっとうするために、ビタミンCは欠かせません」

 こう話すのは、東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム分子老化制御研究部長の石神昭人氏。2000年、老化指標といわれる酵素の「SMP30」がビタミンCの合成に関わることを発見するなど、長年、老化とビタミンCの研究を牽引している。

 寿命が4分の1に縮んだマウスは、臓器全体が萎縮して老衰のような状態で息絶えた。しかも、普通に過ごしている状態でも脚を骨折するなど、骨ももろくなっていた。

 このマウスのビタミンCの1日摂取量を人間に換算すると、2・5ミリグラム。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」ではビタミンCの推定平均必要量は1日85ミリグラム(推奨量は100ミリグラム)なので、はるかに少ない。前回紹介したように、石神氏の研究では高齢で血中のビタミンC濃度が低いと、筋力や身体能力が低下していることも分かっている。

 「人間はビタミンCを体内で合成することができません。意識して食事でとらなければ、老化の促進はもとより病気につながります」

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