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【ドクター和のニッポン臨終図巻】歌手・忌野清志郎、喉頭がん見つかるも…「声が出せなくなる」という理由で声帯摘出手術を拒否 (1/2ページ)

 平成の最後の金曜日、この連載をまとめた単行本『平成臨終図巻』の出版を記念し、大阪でトークライブを行いました。

 私は、歌う町医者。「どんな薬よりも歌が人を癒やすことがある」が信条です。今回は臨終図巻ということで平成に亡くなった人の曲だけを追悼の意を込めて歌いました。中でも胸が詰まったのは『雨上がりの夜空に』。RCサクセションの金字塔的作品です。

 日本ロックの神様、忌野清志郎さん。亡くなってからもう10年がたってしまいました。2009年5月2日、がん性リンパ管症のため死去。58歳でした。

 忌野さんに喉頭がんが見つかったのは、06年夏のこと。治療に専念したいと活動休止を宣言します。そして見事克服し、翌年12月のジョン・レノン追悼ライブで復活。3カ月後の08年2月には、「完全復活祭」と題したライブを日本武道館で決行し、ファンを安堵させました。

 しかし、そのわずか5カ月後に、左腸骨に転移が見つかります。「心配はしないでくれ。このくらいのことは覚悟してたんで、ぜんぜん凹んでないから。ブルースはまだまだ続いているというわけだ」とメッセージを発表し、再び活動休止となります。

 病床でも音楽を作り続け、最後まで夢を持ち続けながら、力尽きて旅立ちました。訃報を知ったとき、呆然としたのが昨日のことのようです。

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