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【週末、山へ行こう】ミヤマキリシマ彩る天孫降臨の山 「高千穂峰」 (1/2ページ)

★高千穂峰(鹿児島県霧島市)

 今年初め、鹿児島県霧島市を訪れた。温泉を満喫し、観光やトレッキングを楽しみ、念願の高千穂峰に登ることができた。

 高千穂峰は、鹿児島と宮崎両県にまたがる霧島山の主峰。天孫降臨の山として知られており、ニニギノミコトを祀る霧島神宮をはじめ、神話にまつわるスポットが市内各地にある。また、坂本龍馬は妻のお龍とともに1866年に薩摩(鹿児島県)を訪れ、その際にお龍と高千穂峰に登った。登山の様子を山の絵とともに書き記した手紙を、姉の乙女に宛てて送っている。

 高千穂峰がことさら多くの人で賑わうのが5月。ミヤマキリシマのピンク色の花が山一帯を彩る。山の斜面や御鉢の中、いたるところに花が咲く。山頂に立てば山麓の鹿ヶ原がミヤマキリシマのピンクで染まっているのも眺められる。龍馬が登山をしたときもちょうどこの時期だったらしく、「霧島つつじ(ミヤマキリシマ)がたくさん咲いていた」と手紙に書き残している。

 私が登ったのは1月。例年は積雪があると聞いていたが、この日は雪もまったくなかった。古宮跡の大きな鳥居の前に立つと目の前に高千穂峰の山容がどっしりと眺められる。鳥居をくぐり、登山道へ。葉を落とした木々の中を進み、森林限界を超えて赤茶けた砂地と岩の斜面を登り切ると、迫力のある御鉢が姿を現わした。荒涼とした風景に、まるで富士山のようだと思う。

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