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【ここまで進んだ最新治療】公的保険対象が間近の「がんゲノム医療」 治療チャンス増え劇的改善の患者も (1/2ページ)

 がん患者のゲノム(=DNAのすべての遺伝情報)を調べて、その情報に基づいた最適な治療を行う「がんゲノム医療」が本格的に始動する。これまで先進医療で行われてきた一度に多数のがん関連遺伝子を調べる「がん遺伝子パネル検査」が、まもなく公的保険の対象となるからだ。

 2種類の検査法が保険適用となる見通しで、その1つが国立がん研究センターが開発した「NCCオンコパネル」。日本人のがんで多く変異が見られる114のがん関連遺伝子を1回の検査で調べることができる。がんゲノム医療は、どのように進められるのか。同センター中央病院・先端医療科の山本昇科長が説明する。

 「がんゲノム医療は、主にがん薬物療法の対象となる進行がんの患者さんを対象に、生検や手術で採取したがん組織を用いて、次世代シークエンサーという解析装置によって、がんのゲノム情報を読み取ります。これが、がん遺伝子パネル検査です。そして、ある特定の遺伝子変異があった場合、その遺伝子変異に効果が期待できる薬があるかどうか検討します。適正な薬があれば治療の対象となります」

 つまり、従来のがん治療は肺がん、胃がん、乳がんなど臓器別に遺伝子検査や使う薬が決まっている。しかし、同じがん種で同じ薬を使っても効く人もいれば、効かない人もいる。そこで、異なるがん腫でも遺伝子変異が同じであれば、効く薬も同じと期待して治療法や治療薬を探すのががんゲノム医療だ。

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