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【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】“死に場所”確保できない「看取り難民」 在宅医が必要も2つのハードル (1/3ページ)

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 今後、「看取り難民」が急増するということが心配されています。「看取り難民」というのは、文字通り「看取り」をしてくれる場所、「死に場所」が確保できない人々のことです

 2025年には団塊世代のすべてが75歳以上になり、後期高齢者は、日本の人口のほぼ6分の1の2000万人に達します。私もその一人です。団塊世代はその後、次々に死んでいき、日本は経験したことのない「多死時代」を迎えます。

 厚生労働省では「病院から地域へ」、あるいは「施設から在宅へ」というスローガンを掲げ、「病院死」を減らし「在宅死」を増やそうとしています。そのため、病院のベッド数を減らしています。そうしないと、医療財政がパンクしてしまうからです。

 しかし、現状では、どう見ても多くの人が願う在宅死はかないません。かなわないばかりか、死に場所さえ確保できなくなる可能性があるのです。もしあなたが団塊世代で、自分はなんとなく死んでいけると漠然と考えていたら、大変なことになります。

 現在、多くの人が在宅死を望んでいます。がんなどで入院して終末期を迎えたら、家に帰って死にたいと思っています。

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