記事詳細

【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】自分の「平均余命」を知っておこう 各年齢の人がその後、何年生きられるかを算定 (2/3ページ)

 ただし、末期がんの治療中の患者さんで、主治医から「あと2週間ぐらいでしょう」と言われた場合は、おそらくその通りになります。これは、病状から判断しているからです。もはや食べ物を受け付けない、ときどき呼吸困難に陥っている、意識がもうろうとしてきた-となれば、よほど未熟な医者でなければ、患者がどれくらい持ちこたえられるかわかります。

 ところで、余命を考える場合、健康な人間であっても、それを知っておくことは大切です。例えば、60歳で健康であっても、あと自分の命はどれくらいあるのか? と思いながら生きるのと、ただ漫然と生きるのとでは、人生に対する向き合い方が違ってくるからです。

 厚労省は、「簡易生命表」を毎年発表し、そこから「平均余命」が導き出されます。平均余命というのは、各年齢の人がその後、平均何年生きられるかを算定したものです。たとえば、2016年度の簡易生命表によると、65歳の男性の平均余命は19・55年で、これは「いま65歳の男性は84・55歳まで生きる可能性がある」ことを示します。

 平均余命よりも「平均寿命」のほうが一般的に多く使われていますが、平均寿命はあなたが何歳まで生きるかを表してはいません。平均寿命は、その年に生まれた赤ん坊が何歳まで生きるかを表しているに過ぎないからです。

関連ニュース