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【寺社と甘味処】“王子権現”の呼称で江戸名所のひとつ「王子神社」 狸でも化かすことのない狸最中「和菓子 狸家」

 高台に鎮座する「王子神社」(03・3907・7808、東京都北区王子本町1の1の12)。王子という地名は、鎌倉末期の1322(元亨2)年、領主豊島氏が紀州熊野三社より王子大神を勧請したことに由来するという。以来、熊野信仰の拠点として尊崇を集めた。1591(天正12)年、徳川将軍家の祈願所となり、“王子権現”の呼称で江戸名所のひとつとなった。

 境内の末社・関神社には、日本初のカツラの考案者である蝉丸法師が祀られ、美容や理容、技芸上達に御神徳があるとされる。

 御朱印は写真の1種類のみ。初穂料は“お気持ち”を納める。

 「和菓子 狸家」(03・3908・3004、北区王子本町1の23の1)の創業は1947(昭和22)年。現在、三代目の飯田敬司さんが1人で店を守っている。

 看板商品は「狸最中」。できる限り作りたてを提供したいという思いから、あんこは、注文が入ってからひとつずつていねいに詰めている。最中には新潟産の米、小豆は北海道産とすべて国産の食材を使い、ザラメなど3種類の砂糖を混ぜて上品な甘さに仕上げている。白あんと粒あんがあり、ふっくらとしたタヌキの腹にもぎっしり。狸最中には前後がなく、どちらも顔になっている。これは“裏表のない商売”を表しているのだとか。狸でも化かすことのない狸最中、1個120円はかなり良心的と言ってもいいだろう。

 ほかに「まんじゅう(吹雪・黒糖)」(110円)や季節商品などがある。

 ■JR京浜東北線王子駅から徒歩約5分。営業9~19(あんこなどがなくなり次第終了)。日祝休(月曜振り替えもある)。

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