記事詳細

【BOOK】きつかった史料調べ…「体感的には4倍頑張った感じ」 ドイツ降伏直後のベルリンを舞台にした話題作 深緑野分さん『ベルリンは晴れているか』 (1/3ページ)

★深緑野分さん 『ベルリンは晴れているか』筑摩書房 1900円+税

 第二次大戦のノルマンディー上陸作戦時の米陸軍を登場させたミステリーに続き、ドイツ降伏直後のベルリンを舞台にした本作でも再び直木賞候補となった。今回も受賞は逃したが、読者投票のTwitter文学賞1位、書店員投票の本屋大賞3位となり依然、人気・実力は健在だ。(文・竹縄昌 写真・酒巻俊介)

 --Twitter文学賞で1位です

 「この賞の受賞は直木賞のあと。大藪春彦賞の選考もあって、いずれも候補になると疲れるんです。みんなから褒められたり貶(けな)されたりといろいろ言われやすくなるので、それがつらいなあ、と。そんな時期に受賞の知らせが来たので、ありがたかったですね。私は1等になったのは運動会の徒競走ぐらいで、小説で1番や大賞になったことがなくて、ああ、こういうものなんだと、じんわりした実感というか、ほのぼのとした感じでした」

 --本屋大賞は

 「3位と聞いたときは、割といい順位で居心地のいいところをもらえました。私にとってはベストというところかな」

 --さて、本作を書こうと思ったのは

 「もともと、ユダヤ人の迫害に興味を持っていて、なぜそういうことに? と関心がありました。きっかけは子供の頃、日曜学校に通っていたことがあって、ホロコーストとか戦争の話を聞き、ドキュメンタリーや小説を読み、映画も見たりしてました。それが積み重なって(前作の)『戦場のコックたち』を書くことができました。それも評判をいただいたので、新作はドイツを舞台に書いてみようと思いました」

関連ニュース