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【BOOK】きつかった史料調べ…「体感的には4倍頑張った感じ」 ドイツ降伏直後のベルリンを舞台にした話題作 深緑野分さん『ベルリンは晴れているか』 (3/3ページ)

 --今後は

 「年内に1冊。ロンドンとハリウッドを舞台にした映画界の話です。連載を改稿している最中です。温めているものとしては、イギリスを舞台にした史実に基づいたフィクション。2回取材に出かけましたが、地方色の描写などなかなか難しいです」

 ■あらすじ 1945年7月、第二次世界大戦のドイツ降伏直後のベルリン。戦争中に両親を失った17歳のアウグステ・ニッケルは、米軍管理地区で米軍兵士相手の食堂で働き始めて5日後、ソ連管理地区内で起きた殺人事件に巻き込まれる。ソ連管理地区に連行され、ソ連軍将校に見せられた遺体はかつての恩人夫婦の夫だった。

 元ナチの地下組織に関わりがあるかもしれない夫妻の甥に殺人の嫌疑がかかるが、ソ連の将校からベルリンの連合国管理地区にいる甥の居場所を突き止めるよう強いられる。しかも、コソ泥の元俳優カフカを連れて。2人は苦難に遭うが、その間、戦争中のアウグステの悲惨な体験も明かされる。

 ■深緑野分(ふかみどり・のわき) 作家。1983年、神奈川県生まれ。35歳。2010年、短篇「オーブランの少女」で第7回ミステリーズ! 新人賞佳作入選。13年同作所収の短篇集『オーブランの少女』(東京創元社)を出版、15年『戦場のコックたち』(東京創元社)で直木賞候補。16年、『分かれ道ノストラダムス』(双葉社)。単行本4冊目となる『ベルリンは晴れているか』で直木賞候補、Twitter文学賞1位、本屋大賞3位となる。

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