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【阿部亮のつぶやき世界一周】アンモニアの超画期的製造法を東大が開発! 年間1・7億トンの需要

 アンモニアというと、まず思い浮かぶのが尿の匂い。ほとんどの脊椎動物は摂取した栄養物を肝臓で分解する過程で、アンモニアが生成されるが、体には有毒なので、余分な水分とともに尿として排出される。

 このアンモニアは、空気の約78%を占める「窒素」の化合物で、窒素は単体でも化合物でも、さまざまな用途で広く使われ、特に植物の肥料として超重要。そこで窒素と「水素」を反応させて、アンモニア(NH3)にした上で、水溶液化することで気体の窒素を利用しやすくしている。

 ただし、窒素は自然界ではほとんど他の物質と反応をしない物質のため、アンモニア製造には400度以上の高温と、100気圧以上の圧力を加えなければならない。この方法は約100年前に作られた技術で、現在ではコンビナートなどで石油精製過程で排出される水素を基に造られている。

 世界全体のアンモニア需要は、何と年間1・7億トン。合成のために全世界のエネルギー消費の約2%が使われ、莫大(ばくだい)な二酸化炭素も放出されている。

 そのアンモニアの超画期的な合成方法を東大の研究チームが開発したとのニュースがあった。その方法だと熱や圧力を加える必要がなく、フラスコでも合成可能で、二酸化炭素もほとんど出ない。

 そして今、アンモニアの全く新しい利用方法が注目されている。それは水素と酸素を反応させて電気と水を造る「燃料電池」。水素の運搬・保管にアンモニアを使えば、燃料電池発電が一気に促進され、未来の電力需給が激変しそうだ!

 ■阿部 亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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