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【ベストセラー健康法】突然の腹痛、原因不明の胃もたれ…胃腸トラブルへの対処法は? 心と体をリラックスさせる筋弛緩法も (1/2ページ)

 通勤電車で突然襲ってくるお腹の痛み。原因不明の胃もたれ。「そのうちよくなるはず」と放っておくと重大な病気が進行することも。胃腸を丈夫にするための基本を今一度、確認しよう。

 今回紹介するのは、『胃腸を最速で強くする』(幻冬舎刊)。著者の奥田昌子さんは、内科医として健診や人間ドックで20万人以上の診察にあたり、予防医学を追求してきた。

 消化管の仕組みや胃腸トラブルへの対処法を解説する本書。「海外などの最新の論文をもとに、もっとも効率よく胃腸の調子を整える方法を教えます」(編集担当の幻冬舎・前田香織、小林駿介両氏)というだけあって、意外な事実が多い。

 たとえば、逆流性食道炎を防ぐには「睡眠中の姿勢」が大切だという。大きめの枕かクッションを使って肩の下まで持ち上げ、左側を下にして寝ると良いそうだ。「胃の形から考えると、右を下にしたほうが胃酸が逆流しにくい」という説もあるが、右が下だと胃の巾着部分の口が緩みやすいという。

 次に胃潰瘍。ストレスは潰瘍を悪化させる要素ではあるが、胃潰瘍の最大の原因は、ピロリ菌感染と、鎮痛薬などの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)だと解説。

 体内で炎症が起きた部分は赤く腫れる。ここでは、多くの細胞が様々な物質を作って体をもとの状態に戻そうと悪戦苦闘しているが、これが行き過ぎると痛みが起きるのだ。NSAIDsは、この物質の一つを働かないようにすることで炎症をやわらげる。しかし、この物質には胃粘液の分泌を高め、胃酸を減らして粘膜を守る働きもあるため、薬を飲むと胃が荒れやすくなるという。そのため、痛み止めは自己判断で使用せず、病院や薬局で相談し、飲んでいる間は定期的に受診して消化管の状態を確認することが大切だ。

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