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【肺がん検診のウソ・ホント】早期発見なら1週間の入院で済む場合も! CT検診では「肋骨がクロスして隠れる例」でも発見 (1/2ページ)

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 まず、50代男性で初期の肺がんが低線量CT検診で見つかったケースをご覧いただこう。

 「あっ、これは肋骨(ろっこつ)が前と後ろでクロスしている。肋骨に隠れてがんの影が見つかりづらい典型的なケースです」

 エックス線の画像を見るや、思わず声を上げたのは東京都江東区の小野内科診療所の小野卓哉院長(医学博士)。同診療所では地域の健康診査を請け負っており、胸部エックス線検診も行っている。

 「エックス線はそもそも肺がん検診の道具ではなかったのです。昔は結核の発見、最近は全般的な胸部疾患や循環器疾患の発見では成果を上げてきました」

 そのうえで、「でも、初期で小さい肺がんの場合、エックス線でとらえるのが難しい場合も。この患者さんはCT検診で見つかり、幸運だったと思います」と小野院長は話す。

 肺がんの病変が3センチ以下は最も初期のステージ1。日本CT検診学会の中川徹理事長(放射線科医)によると、画像の男性のがん病変はステージ1の中でも小さい方の「1・5センチほど」だった。

 被曝(ひばく)量を減らした低線量CT検診は画像の精度がやや落ちるが、それでも見つかった意味は大きく、「この男性は早期発見が幸いし、胸部に小さな穴を開ける胸腔鏡手術が適応となった。手術による傷口も少なく、1週間で退院できました」(中川理事長)

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