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初期段階の大腸がん、腸内細菌に目印 大阪大など発見 検査法開発へ (1/2ページ)

 今年1月に大腸がんの手術を受けたプロ野球阪神、原口文仁捕手(27)の活躍ぶりが注目されているが、その大腸がんの発症手前や初期段階で“撃退”可能な画期的な医療検査技術が登場しそうだ。食の欧米化などを背景に大腸がんは増加傾向で、日本国内でがんの中でも年15万人と最も多く診断される。研究チームは腸内の、ある細菌に着目。これを追跡して分析したところ、発症手前から初期段階の状態の目印となる腸内細菌を複数種特定したという。

 大阪大などのチームが6日、米医学誌ネイチャーメディシンに発表した。

 腸内には計1キロ、1000種類を超える細菌がすんでおり、構成は食生活などで変わるとされる。

 チームは国立がん研究センターで大腸検査を受けた616人の便を分析。がん発症の前後の時期で、細菌や、細菌が作る物質の種類と量が大きく変わることが分かった。中には健康な人の3倍も多い細菌や、がんの進行に従って増えていくアミノ酸もあった。これらがリスクの指標になりそうだという。

 現在の検診には、便に血液が混じっていないか調べる検査が使われているが、がんではないのにがんの疑いありと判定してしまうことも多い。腸内細菌を利用した検査は現行の検査の弱点を補える可能性があるという。

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