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【ドクター和のニッポン臨終図巻】漫才師・横山たかしさん 自称48億円!金ピカ「車いす姿」で届けた…明るい笑いと勇気 (1/2ページ)

 人間の尊厳の基本は、移動・排泄(はいせつ)・食事だと考えます。3つの自由が利かなくなったとき、人は尊厳を奪われたと感じるのです。

 歩行が不自由になっても、移動の尊厳をかなえてくれる道具が車いす。しかし、車いすの人の社会参加という視点から見ると、日本は欧米に比べ、まだ発展途上国と言わざるを得ません。どこでもいつでも車いすで出かけられる国、誰もがじろじろ見たり偏見を持たず、助けが必要なときにはそっと手を差しのべられる国になるには、もう少し時間がかかりそうです。

 ですから、この人が金ピカの車いすで、テレビで漫才をしてくれたときはとても嬉しかった。

 ほら吹き漫才で知られる横山たかしさんが6月1日に大阪市内の病院で亡くなりました。享年70。死因は多臓器不全でした。

 関西以外にお住まいの方はピンとこないかもしれませんが、金ピカ衣装で赤いハンカチを口にくわえ、「すまんの~」のギャグ…と言えば、「ああ!」と思い出す人も多いのではないでしょうか。

 たかしさんは、2014年にヘルニアに伴う脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症を発症しました。脊柱管とは脊髄の神経が通るトンネルのようなところ。加齢とともに神経が圧迫されて、痛みや痺(しび)れが起こるのが脊柱管狭窄症。国内患者数は現在約350万人とも言われ、50代以上の腰痛の最大の原因と考えられています。

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