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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】両立せぬ「ダイエット」と「グルメ」 テレビ局は国民の健康考えよ!

 平成におけるテレビの特徴の一つは、健康を取り上げる番組が多かったということでしょう。特にダイエットに関する番組は、突出して多かったと思います。思い起こせばテレビは数えきれないほど多くのダイエットを紹介してきました。

 平成4(1992)年のリンゴダイエットをはじめ、ダンベルダイエット、野菜スープダイエット、こんにゃくゼリーダイエット、ココアダイエットと、テレビは毎年のように新しいダイエットを取り上げてきました。

 その後もコエンザイムQ10や朝バナナダイエット、と多くのダイエットが紹介され、最近では糖質カットダイエットが流行しています。

 そうした一方でテレビは毎日のようにグルメ番組を流しています。毎日、どこかのチャンネルで、多くのタレントが「食リポ」と称して、何を食べても「おいしい」とか「素晴らしい」と叫んでいます。

 しかし、ちょっと考えてみてください。ダイエット番組とグルメ番組は両立しないのではありませんか。一方で食事を控えることを勧めるテレビが、ダイエットとは真逆の美味しい食品を食べましょうと勧めているのです。

 例えば、グルメ番組でハンバーグを食べて「ジューシー」とか「肉汁があふれてくる」と言っているタレントがいますが、自分でハンバーグを作ったことがあるのでしょうか。家庭で作るハンバーグは肉汁などあふれてこないのがほとんどです。

 ハンバーグを作った後のフライパンには真っ白に固まった脂が残っています。「肉汁がジューシー」なハンバーグを食べるということは、あの脂をすべて体内に摂取することを意味します。

 日本のテレビ局は国民の健康を考えたうえで番組を提供してほしいものです。(山野医療専門学校副校長)

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