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【生涯現役脳をめざせ!】朝田隆「認知症予防」専門医対談 実は増えている高齢者の結核 (1/2ページ)

★(1)ゲスト貫井陽子・東京医科歯科大学准教授(感染制御部)

 抗生物質が開発され「もう怖いものではない」というイメージがある感染症。だが、薬が効かない耐性菌との闘いは現在も進行中だ。特に「オリンピックに感染症はつきもの」と言われる大会本番を目前に控え、感染症対策も急ピッチで進んでいるという。実はひとごとではない感染症の基本について専門医に聞く。

 朝田 まず、高齢者の結核について教えていただけますか。

 貫井 結核も今は薬剤耐性のある結核菌(耐性菌)が東南アジアを中心に増えていて、都市部では高齢者の結核が増えています。

 朝田 高齢者の結核で苦労されるのはどんなところですか。

 貫井 まず診断がつくまでに時間がかかるということです。高齢になると咳(せき)や発熱などの全身症状が出にくくなり、ちょっと食欲がない、体重が減った、ぼんやりしているといった状態なので見つかりにくいのです。

 朝田 周囲はどんな点に気をつければよいでしょうか。

 貫井 微熱や咳、たんがからむといった症状が2週間以上続くようなら、病院に伝えて受診しましょう。レントゲンやたんの検査でなるべく早く診断をつけて治療を始めたいところです。結核が進行してしまうと専門病院に入院する必要もでてきます。初期なら外来通院で治せます。

 朝田 結核は医療の進歩で適切な治療が受けられますからね。一方で今、心配なのはどんなことでしょうか。

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