記事詳細

熱中症対策 「冷感スプレー」や「冷却シート」の落とし穴 (1/3ページ)

 気温30℃超えの真夏日が続いた5月が終わり、間もなく梅雨入りで今度はそこに猛烈な湿気が加わる。実はこの時期、熱中症のリスクが極めて高いのだという。環境生理学に詳しい横浜国立大学教授の田中英登氏が解説する。

 「梅雨の時期はそれほど気温が上がらなくても、とにかく湿度が高い。湿度は、気温と並んで熱中症を引き起こす大きな要因とされています。

 人間は、汗が蒸発する際の“気化熱”で体内の熱を逃し、体温調節をしています。熱中症はこの体温調節機能がうまく働かなくなったときにも起こります。湿度が高いと、肌表面の汗が蒸発せず、体温が下がりにくい状態になってしまう。そうなると、さらに体温を下げようともっと汗をかき、脱水状態が進むという悪循環に陥ります」

 水分補給は熱中症対策の鉄則だ。田中氏は「湿度が高いとたくさん汗をかくので、脱水になりやすい。そのため梅雨時は通常よりも水分を多少多めに摂ったほうがいい」と話す。

 ◆予防のための「経口補水液」は×

 また、水分と同時に塩分もとる、というのは対策の常識になりつつある。テレビCMでは、盛んに「経口補水液」が紹介されている。熱中症対策の切り札として常備している家庭も増えているが、使い方を間違えてはいけない。

 熱中症予防対策に詳しい桐蔭横浜大学大学院教授の星秋夫氏が言う。

 「経口補水液は血液の浸透圧に近いので吸収されやすく、“大量に汗をかいたとき”の水分補給に適しています。しかし、一般的なスポーツドリンクよりナトリウム濃度が高く、汗をかいていないときに飲むと塩分の摂りすぎになってしまう可能性がある。

NEWSポストセブン

関連ニュース