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【ドクター和のニッポン臨終図巻】作家・田辺聖子さんの「絶やさぬ笑顔」に亡き母を重ね… (1/2ページ)

 あなたの人生は、何色ですか? と訊かれたらなんと答えますか。

 今年61歳になる私は…グレーとかブルーとかで、あまり明るい色はイメージできそうにありません。

 しかし、この人は、色紙に好んでこう書かれていたようです。「まいにち ばらいろ」

 毎日美しく咲いてみよう、という気持ちこそが大切だとあるインタビューで言っていました。

 女流作家の作品をあまり読まずに育った私が、この人に親しみを覚えるのは、私の育った兵庫県伊丹市にお住まいで、伊丹大使を任命されていたこと。そして、田辺さんと同年代だった戦前生まれの亡き母が、この人の本を貪(むさぼ)るように読んでいたからです。

 国民的小説家であった田辺聖子さんが、6月6日に神戸市内の病院で亡くなりました。享年91。4月末から体調を崩して入院されていたそうです。死因は、胆管炎とのこと。この連載で、胆管炎を取り上げるのは初めてだと思います。しかし、高齢者においては決して珍しい病態ではありません。

 胆石によって胆道の流れが悪くなると、胆汁に細菌が入りやすくなり、胆のう炎や胆管炎を起こすことを時に経験します。また膵臓(すいぞう)や胆道系の腫瘍の合併症症状としての胆管炎もあります。

 上腹部が痛くなるので、胃痛と間違える人も多くいるので要注意です。また画像上、胆石がない人でも胆管炎を起こす人もいます。

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