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【板倉あつし 菜湯紀】あったか~い宿「松風館」と十割そばとカツ丼の「柏屋」 栃木県板室温泉

 下野(しもつけ)の薬湯、那須塩原板室温泉は昔から湯治場としてにぎわった国民保養温泉地。中でもあったか~い宿「松風館」は、年配の常連さんのためにと食事の部屋出しを続けている。

 24時間入れる温泉は塩沢組合源泉、源泉温度は34.9度なので加温はしているが、加水循環濾過(ろか)消毒は無し。泉質はPH9.6のアルカリ性単純温泉。湯船の温度は40度弱だから長湯してものぼせず、カラダが芯から温まる。湯治場の面影を色濃く残すやさし~い宿だ。

 創業30年、手打ち蕎麦「柏屋」(0287・69・0244)の若主人高根沢健一氏は、1899年創業の築地「さらしなの里」で研鑽(けんさん)を積んで家業を継いだ。北海道石狩沼田産のそばを石臼で細かく引いて滑らかに仕上げた十割そばには、飛騨高山の本醸造醤油にたまりを加え、三河産のアルコール添加しない本みりん、枕崎産の焼き節と宗田節、ザラメで作った汁が良く合う。

 創業時から人気のカツ丼の肉は、地元産郡司豚を使い、玉ネギと那須御用卵でとじるが、かけ過ぎずにカツのサクサク感を残すこだわりが人気の秘訣(ひけつ)だ。 (一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■板室温泉「勝風館」 栃木県那須塩原市板室1136。0287・69・0224。平日2人1室1泊2食8000円~。詳細は#湯チューブ勝風館、WEBで。

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