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【コワイ病気が潜む「頻尿」の正しい対処法】50歳以降の排尿障害は泌尿器科で原因究明を! 痛みのない血尿は進行がんのケースも (1/3ページ)

 「トイレに行ったばかりなのに、また行きたい」という頻尿は、前立腺肥大症に伴うことが多い。しかし、場合によっては膀胱(ぼうこう)がんに関わることがあるので侮れない。

 「膀胱がんの多くは、粘膜から隆起してがんが生じ、痛みなどがない無症候性血尿を特徴とします。ところが、粘膜の下に横に広がるように進展する膀胱がん(上皮内がん)では、前立腺肥大症の過活動膀胱のような症状が起こるのです」

 こう説明するのは、日本大学医学部泌尿器科学系の高橋悟主任教授。数多くの排尿障害の診断・治療・研究を行っている。

 膀胱内の粘膜に隆起した膀胱がんは、血尿以外の特異的な症状はない。トイレで血尿が生じて驚いたとしても、痛みがないゆえに「昨日飲み過ぎたかな?」などと考えているうちに血尿が治まってしまう。結果として放置して進行がんで見つかるケースは少なくない。血尿が生じたら泌尿器科を受診することがなにより。

 一方、膀胱内の粘膜下に広がる上皮内がんでは、血尿はなく過活動膀胱のような症状が現れる。過活動膀胱は、トイレに行ったにも関わらず、またすぐに我慢できないほどの尿意(尿意切迫感)を伴う頻尿などの排尿障害のこと。

 「年のせい」で膀胱の出口の機能が緩む、あるいは、出口が前立腺で狭くなるなど、膀胱の働きに支障が生じて過活動膀胱が起こるのが一般的だ。そんな過活動膀胱に似た頻尿に潜む膀胱がんがある。

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