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【ベストセラー健康法】「知ってはいけない薬のカラクリ」とは? タブー視されてきた製薬企業と医師の癒着の構図 (1/2ページ)

 日本人の長寿を支える数々の医薬品、続々と開発される新薬への国民の期待は大きい。しかし、高騰する医療費を押し上げる最大の要因が、高額化する薬価によるものであるのも事実。そこには、「知ってはいけないカラクリ」があるのだ。

 近年、画期的な新薬が登場するたびに、驚くような高額な薬価を聞いてがっかりすることが少なくない。長生きはしたいが支払う薬代がない。おそらく「老後資金2000万円」にも、この薬代が含まれているのだろう…。

 そんな一般には分かりづらい「薬とお金」の問題を、明解に説くのが、『知ってはいけない薬のカラクリ』(谷本哲也著、小学館新書)。

 著者は、製薬企業などから医師へ流れる資金の透明化を図るデータベース作成プロジェクトに参加する気鋭の内科医。新薬の薬価が高額化する理由、類似薬が複数ある時の医師の判断基準、そして、タブー視されてきた製薬企業と医師の癒着の構図を、医療界の内側から赤裸々に綴っている。

 以前は製薬企業による医師の接待が行われていた。今は社会通念上、厳しくなったとはいえ、製薬マネーが医師の懐に入る“ルート”はある。

 代表的なのは、医師向けの講演会や市民向けの公開講座など。講師として「影響力のある医師」を招き、講演料を支払う。それ自体は違法ではないが、影響力のある医師が薬を推奨すれば、それを聞いた医師は、その薬を選びやすくなる。また、講演で薬の存在を知った市民は、自分の主治医にその薬を処方してほしいと頼むこともある。

 その薬を使う疾患の患者数が多ければ多いほど、製薬企業の“営業努力”の成果は大きく、巨額の医療費が動くことになる。中には年間1000万円を超える講演料を稼ぎ出す医師もいる。肝心の診療のほうは大丈夫なのかと心配にもなる。

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