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【人とペットの赤い糸】ホスピスケアにおける動物介在療法とは? 犬との触れ合いで自然と笑顔に (1/2ページ)

 高齢化が進む日本において、ホスピスケアの施設も増えつつある。ホスピスでは、人の尊厳を大切にしながら、さまざまな終末期ケアが提供されている。対して緩和ケアは、早期疾病の段階から患者に提供されている。

 ホスピスケアや緩和ケアの一環として、欧米では約70年前からセラピードッグを用いた動物介在療法が行われている。動物に触れ合ったり、抱きしめる行為は患者の不安を軽減し、癒やされることが分かっている。米国ではホスピスケアを提供する病院の約60%が動物介在療法を取り入れている。

 日本でもさまざまな団体・組織が20年以上前から動物介在療法を提供している。「JKC横須賀全犬種クラブ」(代表・佐藤美津子氏)もその一つだ。クラブ有志による高齢者や障害者施設の訪問活動を1996年から開始し、2009年から神奈川県下のホスピス施設へも訪問している。メンバーの女性がホスピスに入院したことがきっかけだった。

 その女性は愛犬のシバイヌと暮らしていた。彼女が入院していたホスピスの理解の下、佐藤代表は預かったシバイヌを連れて毎日病室を訪れた。患者さんはもちろん大喜びだったが、トレーニングを受けていたシバイヌは、さまざまな「芸」を多くの患者さんやホスピススタッフに披露していた。皆に「お利口さんね」とかわいがられ、飼い主も愛犬の姿に自慢げだった。

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