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【板倉あつし 菜湯紀】国の指定重要文化財建造物 神奈川県箱根湯本温泉「萬翠楼福住」

 寛永二(1625)年に創業した、箱根湯本温泉「萬翠楼福住」は、湯元温泉(福住湧泉)湯元3号源泉。PH8.9、源泉温度42.4度のアルカリ性単純温泉。昔から「真綿にくるまれるような湯」と呼ばれる、優しく柔いのに、ズシリと重みがあり、爽やかな名湯。加温加水循環濾過(ろか)消毒のない正真正銘の源泉かけ流しであり、毎日換水清掃だから完璧な湯使いだ。

 明治初期建造の旧館「萬翠樓」と「金泉樓」は伝統的な数寄屋風の日本建築と西洋の技法や意匠を融合した擬洋風建築であり、木戸孝允、福沢諭吉、山内容堂、井上馨、伊藤博文、三条実美らが滞在した。2002年には現役旅館として初めて国の重要文化財建造物に指定された貴重な存在。

 萬翠樓の名付け親は木戸孝充であり、その建築や、富士山や花など48枚の天井画が描かれている部屋、書画骨董など美術館や博物館と言っても過言ではない。この時期の夕食は「新緑の恵み 新芽の喜び」と名付けられた正統派日本料理コース。くみあげ湯葉や焼きのりが抜群にうまい豪華朝食もこの宿ならではだ。(一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■箱根湯本温泉「萬翠楼福住」 神奈川県箱根町湯本643。(電)0460・85・5531。平日2人1室1泊2食(重要文化財指定の客室)2万2840円~。詳細は#湯チューブ萬翠楼福住、WEBで。

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