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【ここまで進んだ最新治療】「椎間板ヘルニア」治療法に新たな選択肢 保険適用の注射薬「ヘルニコア」 (1/2ページ)

 腰痛や脚の痛みを引き起こす「椎間板ヘルニア」の治療法に新たな選択肢が加わった。昨年8月に保険適用になったのは、椎間板内酵素注入療法に使用する「ヘルニコア」という注射薬。これを痛みの原因になっている背骨に注入して治療する。

 これまで治療は、消炎鎮痛薬、コルセット、神経ブロック(麻酔注射)などの保存療法を行い、それでも症状が改善しなければ手術が検討されていた。椎間板内酵素注入療法は、保存療法で十分な改善が得られない場合の選択肢となる。

 ヘルニコアは、どんな作用をする薬なのか。慶應義塾大学病院・整形外科の渡辺航太准教授が説明する。

 「背骨は椎骨という骨が積み重なってできています。椎骨と椎骨の間でクッションの役割をしているのが椎間板です。椎間板の周囲はコラーゲン線維(線維輪)で囲まれ、中心にはゼリー状の髄核があります。椎間板ヘルニアは、何らかの原因で線維輪に亀裂が入り、髄核が飛び出して神経を圧迫している状態です。その髄核内にヘルニコアを注入すると、髄核が縮小して神経への圧迫がとれるのです」

 通常、髄核には保水成分が豊富にあり、水分を多く含んで膨らんだ状態にある。ヘルニコアの有効成分であるコンドリアーゼは、髄核の保水成分を分解する酵素。それによって保水成分が分解されると、髄核の水分が減り、髄核の膨らみが縮小するという仕組みだ。

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