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【生涯現役脳をめざせ!】間違われやすい「うつ」と「認知症」 高齢になるほど判別難しく (1/2ページ)

★(1)ゲスト高橋英彦・東京医科歯科大学教授(精神行動医学)

 今、日本人の6人に1人が生涯に1度はにうつにかかるとされている。かつて「うつ」は認知症のリスクファクターと言われていたが、近年はうつが認知症の初期症状という捉え方も増えている。隣り合わせに存在する、うつと認知症について専門医に聞く。

 朝田 中高年のうつと認知症は間違えられることがよくありますね。

 高橋 うつと診断されてお薬を飲み続けているのに改善しない。おかしいと思って脳の検査をしてみると、萎縮していて「これは立派な認知症ですね」というほど進んでしまった、というケースは少なくありません。

 朝田 もっと早く認知症の診断がついていたら、その後が違っていたかもしれないですね。

 高橋 逆に、精神科を受診していればうつと診断される人が、物忘れ外来などで認知症と診断されているケースもあると思います。

 朝田 高齢になるほどうつと認知症は共存しやすくなるので、判別が難しい面もありますね。中高年の診断で先生方が注意されるのはどんな点ですか。

 高橋 まず、体や脳に原因となる疾患がないかを診ます。

 朝田 甲状腺機能低下症のような体の病気、認知症のような脳の病気、ある種の薬剤も、うつの原因になりますね。

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