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【雇用延長時代を生きる健康術】もしかして…それ「膵がん」の危険因子!? 専門家「急な高血糖、糖尿病、肥満、大量飲酒…」 (1/2ページ)

 60代で急に血糖値が高くなり、2型糖尿病と診断されることがある。「食生活に注意していたのになぜ?」。その背後に、膵(すい)がんが潜んでいることがあるのだ。

 「血糖値をコントロールするホルモンの一種・インスリンは、膵臓で分泌されます。膵がんによって細胞が破壊されてインスリン分泌量が減少すると、血糖値が上がるのです。急に血糖値が高くなるのは、膵がんの危険なサインのひとつといえます」

 こう指摘するのは、がん・感染症センター都立駒込病院の神澤輝実院長。長年、膵がんの診断・治療・研究を行い、膵がんの早期発見にも尽力している。

 膵がんで亡くなる人は、国内で年間約3万4000人(厚生労働省2017年「人口動態統計」)。肺がん、大腸がん、胃がんに次いで第4位。膵がん発症は年間4万人と推計され、死亡率と罹患率の差が少ないことから、難治性の高いがんのひとつといわれる。その理由のひとつが、早期発見の難しさにある。

 ◆1センチ以下早期発見

 「膵がんを克服するには、1センチ以下の早期段階で見つけることが重要です。しかし、早期段階では自覚症状はなく、小さな膵がんは腹部超音波検査やCT検査でも見つけるのが難しい。だからこそ、危険因子を知ってリスクの高い人は、MRI(磁気共鳴画像診断)による胆管膵管撮影(MRCP)検査を定期的に受けていただきたいのです。そして、MRCPで少しでも異常があれば、超音波内視鏡検査を受けてほしいと思います」

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