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【マンガ探偵局がゆく】教えてください!つげ義春さんが描いたミステリーマンガ 敬愛する江戸川乱歩の影響を受けた「恐怖の灯台」など (1/2ページ)

★ミッション(89)つげ義春のミステリーマンガを探せ!

 今回はミステリーファンからの依頼。

 「雨の日はやはりミステリーですね。最近になって『ねじ式』などで有名なマンガ家・つげ義春さんが若い頃にミステリーマンガをたくさん発表していた、と聞いて興味を持っています。温泉地などを舞台にした詩情あふれる文学的なマンガを描く人だとばかり思っていました。本はいまでも手に入るのでしょか。教えてください。古本でもいいのですけど、有名なマンガ家の古い本は高額なのでちょっと困ります」(36歳・大学職員)

 つげ義春がマンガを描かなくなって30年以上の歳月が流れている。これまでのところ最後の作品になっているのは、日本文芸社の『コミックばく』1987年9月号に発表した『別離』後編だ。

 しかし、つげの作品に対する評価は休筆後も消えるどころか上がっていて、その範囲も日本から世界に拡大している。現在はフランスとアメリカで、翻訳版全集の刊行が計画されているそうだ。

 さて、依頼の件だが、つげ義春は55年に若木書房から貸本向け単行本『白面夜叉』を出して本格デビュー。その後、貸本向けに時代劇やミステリー、SF、青春ものなどさまざまなジャンルのマンガを描いている。

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