記事詳細

【板倉あつし 菜湯紀】北海道別海町・尾岱沼温泉「野付湯元 うたせ屋」と北海シマエビの「うたせ網漁」

 北海道別海町(べつかいまち)尾岱沼(おだいとう)温泉「野付湯元 うたせ屋」の泉質はナトリウム-塩化物温泉。源泉温度が53度あるので加水しているが、加温循環濾過(ろか)消毒はしない源泉加水掛け流し。

 弱アルカリ性とは思えないほどツルツルの湯は、塩化物泉との相乗効果で湯冷め知らず。浴槽の中もツルツルで手摺につかまりながら入らないと危ないくらいだが、毎日換水清掃をしているから大変清潔。館内は脱衣所はもとよりエントランス、客室、食事処まで清潔で気持ちの良い宿だ。

 野付湾産の海鮮が自慢の宿を代表する食材は、天然ホタテ貝と北海シマエビ。小型の漁船に2~3枚の帆を船体に平行に張り、風の力で袋網を引いて捕獲する打瀬網漁(うたせあみりょう)と呼ばれ、エビの生育に不可欠なアマモを傷つけない、環境に優しい伝統漁法。

 創業60年の老舗旅館の屋号を、尾岱沼ならではの打瀬網漁にちなんで10年前に変更した。小さな温泉宿だが、手抜きのない地元食材料理は、日本を代表する豪華客船「にっぽん丸」の昼食会場にも選ばれている。(一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■尾岱沼温泉「野付湯元 うたせ屋」 北海道別海町尾岱沼港町132。0153・86・2221。平日1泊2食2人1室1万2000円から。詳細は#湯チューブうたせ屋、HPで。

関連ニュース