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【がん治療最前線】未だ「治療薬の壁」厚い肝胆膵領域のがん 根治難しい肝がんに免疫チェックポイント阻害剤が効果 (1/2ページ)

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 がんゲノム医療の一部が保険適用されるなど、今年は「ゲノム元年」といわれる。だが、ゲノム解析が進んでも治療薬の開発がままならず、大きな壁が立ち塞がる種類のがんもある。その代表格が肝胆膵領域のがん。約20年前と比べればはるかに治療薬はよくなり、壁は少しずつ崩されてきた。しかし、まだその壁は厚い。最前線で治療や研究にあたる専門医に話を聞く。

 国内のがん死因1位は肺がん、2位は大腸がんで、3位が胃がんだ。いずれも発症する人(罹患率)は、年間12万~14万人と多い。

 一方、発症する人は約2万~4万人だが死亡率の高いがんとなっているのが肝胆膵(肝臓・胆道・膵臓)領域。死因4位膵がん、5位肝がん、6位胆道がん(胆のう・胆管がん)と続き、進行がんに対する効果的な薬剤が限られていることが大きな壁となっている。

 「肝胆膵領域のがんは、約20年前には有効な薬剤が全くありませんでした。今世紀にようやく治療薬が登場してきたところで、まだ種類は限られています。この少ない薬剤をいかに有効に活用し、効果を上げるか、日々の診療に取り組んでいるところです」

 こう話すのは、国立がん研究センター東病院肝胆膵内科科長の池田公史医師。1990年代から肝胆膵領域の薬物療法の開発に携わり、日本を代表する臨床腫瘍医の一人である。

 たとえば肝がんにおいて、手術ができない状態や、がんを焼灼するラジオ波焼灼療法でも効果を得られない場合には、20世紀は薬による治療が難しかった。それを変えたのが、2009年に登場した分子標的薬「ソラフェニブ」。昨年新たに「レンバチニブ」が承認され、薬による治療法の新たな道が開かれた。

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