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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「選ぶ」》自分で選ぶ葬儀 幸せな生前葬  (1/2ページ)

 「生前葬をやるから、良かったらおいで」

 松江市に住む叔父(77)からそんな誘いがあり、7月の三連休に行ってきた。ただの生前葬ではない。同市の約700人収容の大ホールで、有料のリサイタルを開いたのだ。

 叔父は音楽教師を勤め上げ、複数の合唱団の指導者として地元で活躍している。声楽家として演奏活動もしていることは今回初めて知った。記者にとって叔父の十八番は「コモエスタ赤坂」であり、ブラームスの「永遠の愛」なんて1度も聴いたことがなかったのだ。

 しかし、演奏は素晴らしかった。ピアノ伴奏にのせ、マイクなしで大ホールに響くつややかで明るいバリトンに聞きほれた。会場も次第に熱を帯び、アンコールに有名な「帰れソレントへ」の前奏が始まると、大きな拍手と歓声。総じて控えめな島根の中高年が観客席でノリノリになった。

 さらに、終演後のお清めならぬパーティーには百人以上が参加。歌あり、プロのトランペット演奏あり、果てはこんなド派手なイベントの開催を許してくれた叔母に叔父がお礼を言うサプライズあり…。葬儀どころか結婚式のような幸せな気分を分けてもらった。

 「終活」という言葉が普及し、生前葬や散骨など、さまざまなスタイルが検討できるようになった。俳優の唐沢寿明さんが、妻で女優の山口智子さんから「自分が死んだら散骨してほしい」と言われたことをテレビ番組で明かし、話題になったのも関心の高さの表れだろう。