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【人とペットの赤い糸】マイクロチップ装着を一日も早く! 災害時、犬・猫の飼い主の特定を可能に (1/2ページ)

 先月12日の参議院本会議で、販売用の犬・猫に飼い主の情報を記録するマイクロチップ装着の義務化などを柱とする改正動物愛護管理法が、全会一致で可決、成立した。犬・猫の繁殖業者・販売業者などには販売前の装着と所有者情報の環境省への登録、犬・猫を迎え入れた飼い主には情報変更の届け出をそれぞれ義務付ける。マイクロチップの義務化で飼い主の責任を明確にし、捨て犬・捨て猫を防ぎ、災害時に飼い主を特定することが可能となる。

 筆者は以前から装着を提唱してきたが、ようやく関係者のご尽力で実施されることが決まった。

 しかしながら、実施は公布から3年以内で、現在犬・猫を飼育している飼い主に対しては装着は努力義務とされている。

 近年、日本は災害が頻発しており、いつ南海トラフの大震災が発生してもおかしくない状況だ。装着時期の先延ばしは、阪神淡路大震災や東日本大震災で犬・猫の所有者が長期間に渡って特定できなかった経験が生かされず、動物愛護、福祉の観点で疑問を抱かざるを得ない。

 昨年12月末現在、日本獣医師会のマイクロチップ装着頭数から試算すると、日本の装着率は犬が16・8%、猫では4・2%で、装着されていない犬は740万8000頭、猫は924万2000頭にも上る。

 マイクロチップは直径2ミリ、長さ8~12ミリ程度の円筒形で、獣医師が注射器で体に埋め込む。情報を入力した15桁の番号を専用のリーダーと呼ばれる機械で読み取ると、飼い主の情報が分かる。

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