【中高年の婚活Q&A】パーティー以外の出会いのチャンスは?
【今週のギモン】パーティー以外の出会いのチャンスは?
【回答】地域イベントの参加が出会いのきっかけに
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婚活といえば、相談所の催すパーティーぐらいしか見つからないようではまだ甘い。日常を見つめ直せば出会いのきっかけはそれなりにあるものだ。古来より神事として行われてきた「祭り」もその一つで、男女の出会いの場でもあった。
「祭りは土着の人々のもの、よそ者の私なんかみこしに触らせてもくれないと思っていたんですが、飲み友だちに誘われて参加したところ、いい出会いに恵まれました」と喜ぶのは、東京都武蔵野市のAさん(50)。
高齢化や過疎化が進んだ地域では、担ぎ手不足がいわれているご時世。見に行ったつもりが、みこしを担いでと声をかけられたなんてことも少なくない。
「威勢のいい女性が打ち上げでおしとやかというのを目の当たりにして心をわしづかみにされました」とAさんは興奮気味に話す。以来、地元の催し物に積極的に参加するようになり、意中の人を射止めたと喜ぶ。
「催し物そのものより、その準備段階がいいチャンスになります。準備でああでもない、こうでもないと話すうちに悩みを打ち明けることがあるんですが、それを共有することで、距離が近づくんですよね」とAさん。
2人の交際が正式にスタートしたのは、イベントが終わってからのこと。告白は女性からだという。
「打ち上げをきっかけにして2人でお酒を飲みに行くようになって打ち解けました」とAさんと交際中の女性は語る。
居住地域の祭りやイベント参加には近所付き合いが伴い、面倒なことも確かに多い。しかし、その面倒を乗り越えてこその出会いがたしかにあると心得たい。(久保範明)