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【ドクター和のニッポン臨終図巻】料理研究家・程一彦さん 82年の人生を台湾料理とともに… (1/2ページ)

 大阪・阪急梅田駅の古い飲食街、かっぱ横丁の中に台湾料理「リュータン」はありました。私が生まれる前からあったその店は、庶民的なのに餃子も角煮もビーフンもとびきり旨く、紹興酒が止まらなくて困る店でした。何よりもシェフの程一彦さんの笑顔がチャーミングで、何時に行ってもお客さんで溢れていた人気店でした。

 程さんが65年続けた「リュータン」を閉めたのは、2010年のこと。「私事ですが、72歳の体力を考えて閉店いたします。意味深いこれからは歩を固め、講演、授業、放送、執筆、有田焼、ジャズライブなどを…」と書かれた張り紙を見たときは、寂しさとともに、「意味深いこれから」という言葉に胸が熱くなりました。

 あれから9年。関西が誇る中華の鉄人、程一彦(本名・根本一彦)さんが6月23日に亡くなられました。享年81。死因は発表されていませんが、台湾グルメツアー中に、滞在先のホテルで亡くなったそうですから、きっと直前までお元気で、心疾患などによる突然死の可能性が高いと思います。程さんは、年に何度か台湾グルメツアーを企画し、とっておきの店を日本人に案内していたといいます。

 海外旅行が盛んである昨今、旅行先や移住先で亡くなることは珍しくはありません。渡航先で死亡が確認された場合、まずは現地の病院ないし警察から、日本大使館や総領事館に連絡が入り、そこから外務省を経由して、ご家族に連絡が入るのが通常の流れです。

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