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【食と健康 ホントの話】生肉、生レバーは絶対ダメ! 秋の季節にリスク高まる「E型肝炎」の恐怖 (1/2ページ)

 まだまだ猛暑は続くが、暦の上ではもう秋。これから季節が深まると旬の食材としてジビエと呼ばれる、野生の鳥獣の食肉がもてはやされる。実は、ジビエの食材となるイノシシやシカ、そして豚の肉には、E型肝炎のリスクが高いことが知られている。

 2012年に焼き肉店で牛レバ刺しを食べた人が食中毒で亡くなったことを受け、同年より店頭での牛レバ刺しの提供は禁止された。それを残念に思った人の一部が、豚レバ刺しを食べ、E型肝炎に罹患する人が増えたことがある。もちろん現在は、牛とともに加熱用以外の豚生レバーも提供が禁止されている。

 感染症に詳しい、東京大学医学研究所先端医療研究センターの四柳宏教授によると、E型肝炎ウイルスには1~4の遺伝子型があり、1と2型は東アジア、南アジアで罹患(りかん)者が最も発生しているという。

 「1、2型はヒト以外にはかかりませんが、3、4型は人畜共通感染症で、日本では北海道の一部地域で発生が見られます。そのため、日本人のE型肝炎発症は国内での感染が多い状況です」

 感染経路はA型肝炎と同様、経口感染だ。E型肝炎に感染したイノシシ、豚、鹿などの肝臓でウイルスが増え、それが腸管に出されて糞として出され、水が汚染される。そのような汚染された環境(豚舎)で育った獣の、とくにレバーやホルモンを、よく火を通さずに食べると感染リスクが跳ね上がる。

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