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【続・長生きは本当に幸せか?】「100歳まで生きたくない」が大半…これにどう医者、患者は応えるべきか? (1/3ページ)

 「人生100年時代」といっても、いま生きている私たちが100歳まで生きるわけではありません。7月30日に厚生労働省が発表した最新の「平均寿命」(2018年)は、女性が87・32歳、男性が81・25歳で、いずれも過去最高でしたが、これもまた、その年齢まで生きるという意味ではありません。

 平均寿命とは、その年に生まれた人が、何歳まで生きられるかを示したものにすぎないのです。

 そこで、なにがもっとも現実的なデータかというと、「平均余命」です。これは、「ある年齢の人が、あと何年生きることができるのか」(期待値)を表します。では、どうやってそれを知るかというと、厚労省が発表している「簡易生命表」を使います。

 たとえば、最新の平成2016年度の簡易生命表を使うと、65歳の男性の平均余命は19・55年です。つまり、「いま65歳の男性は84歳まで生きる可能性がある」と解釈できます。もっと重要なのが「健康寿命」です。健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を表します。

 現在、男性の健康寿命は72・14歳、女性は74・79歳ですから、平均寿命よりずっと短いのです。

 こう見てくると、「人生100年」というのは、現時点では、まるで現実的ではないのです。

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