記事詳細

【長田昭二 ブラックジャックを探せ】不整脈治療で地域に貢献、心臓血管内治療のスペシャリスト 湘南東部総合病院不整脈センター長・曽原寛さん (1/2ページ)

 ひと言で表現すると、「たたき上げ」。腕一本で勝負し、評価されてきた循環器内科医が、神奈川・茅ヶ崎にいる。今春、湘南東部総合病院に赴任した曽原寛医師は、豊富な経験と高度な技術で、多くの不整脈患者を救ってきた心臓血管内治療のスペシャリスト。

 高校生の時、喉の異常で地元の医療機関に時間外で受診したら、医者はいるのに「不在」と突っぱねられた。

 「助けを求める患者が目の前にいるのに、居留守を使う医者がいることが許せなかったんです」との思いに突き動かされて猛勉強の末に医学部を受験。苦学して医師になった。

 「親父は田畑を売り払って受験費用と学費を捻出してくれた。だからいいかげんなことはできないんですよ」

 長いものに巻かれることなく、信念を持って臨床に取り組んできた。

 専門は心房細動や心室頻拍などの不整脈治療。心臓の異常を起こしている部位を、血管内に挿入したカテーテルという管状の器具を使って焼灼する「アブレーション」という治療を得意とする。

 「真っ青な顔で冷や汗を流して苦しんでいる人が、わずか数十秒の処置で、それまでの苦痛が嘘のようにきれいに消失する。放置すれば命を落としていたはずの患者さんが、笑顔で歩いて退院していく姿を見ると、この仕事に就いてよかったと思います」

関連ニュース